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柴犬の睡眠について/柴犬の睡眠は12時間以上?健康のために柴犬の睡眠をくわしく知りましょう!

「春眠暁を覚えず」という言葉がありますが、日中の僕の姿を見てご主人的には「柴犬暁を覚えず」と考えたようです。それくらい日中の僕はよく寝ています。

あまりにも長い時間寝ている僕を見て「柴犬の睡眠時間ってこれが普通なのかな?」とご主人は疑問を抱いたこともあるみたいです。

結論から言うと現時点では僕は特に体調が悪いわけでもなく、天気が良い日は日差しが入ってくる場所で30分くらい日向ぼっこをしては、日陰の涼しい場所に移動して身体を冷ます「サウナー」のようなことを繰り返しているだけでした…。

ここでは柴犬の睡眠について調べたことをまとめてみましたので、寝落ちしない程度に読んでみてくださいね!

睡眠について

今日も平和に寝ています

皆さんは満足に睡眠を取ることができていますか?僕は夜、ご主人が寝ている時間と、日中のお留守番のタイミングが睡眠の時間になっていて、合計すると平日は1日のうち17時間くらいは睡眠に使える時間になっています…!

まだまだ睡眠の本質については人間さんでも分からないことが多いので、ここでは僕が調べて分かった範囲で書いてみます。

睡眠について調べてみると、睡眠は目が覚めている状態とのバランスで成り立っていることがわかりました。目が覚めている状態のことを「覚醒(かくせい)」と言います。

睡眠、いわゆる寝ている状態では人間さんも柴犬も脳や体の温度を下げて身体が活動をしない状態になっていて、逆に覚醒しているときは体温を上げて身体を動かしやすい状態にしています。

人間さんと柴犬だけでなくいろんな動物さんの睡眠について調べてみると、体重当たりの活動(酸素の消費量)が多くなるとその分だけ睡眠時間が長い傾向にあるようです。

たくさん動いて酸素を消費します!

例えば、象さんや牛さんのように身体が大きくてあまり動き回らない動物さんの場合は、2時間程度の睡眠時間で十分に疲れを回復することができます。反対にネズミさんやコウモリさんのように身体が小さくてせっせと動く動物さんの場合は疲れを回復するためには10時間以上の睡眠が必要になるみたいです。

覚醒しているときにせっせと動いた分、睡眠はしっかり長く取る必要があるということで、逆に言うと十分睡眠を取らないと覚醒しているときに活発に動くことが出来なくなってしまいます。

僕たちのような犬の場合、犬種によって体格や運動量もかなり違うため、ひとくくりに「犬の睡眠時間」として考えるのはちょっと難しそうですね。

参考:眠りのメカニズム:消費カロリーと睡眠の関係

自分の身体で使った酸素の量によって睡眠時間が変わるなんて面白いですよね!

柴犬にとっての理想的な睡眠時間

惰眠を貪っているわけじゃないんです!

先に書いた通り、身体のサイズと酸素の消費量で必要になる睡眠時間が変わってくるので「柴犬だから睡眠時間は〇時間」とは言えません。人間さんの中ですらかなり個人差がありますからね。

柴犬も人間さんも、睡眠を取るすべての動物が必要以上に眠り続けることはできないので、どちらかというといつでも眠ることができる環境を与えてもらって、その中でどれくらい睡眠をとっているかを見てもらうほうが良いかなと思います。

もしいつまでも横たわっているようなら、それは身体の不調やなにかの病気かもしれないのでお医者さんに「一日〇時間くらい横たわっている」と伝えて相談したほうが良いです。特にご飯も食べないで寝ているとしたら大変です…!

参考として:柴犬の僕の睡眠時間

あくまでも参考までに僕の場合、平日だと夜の22時頃から朝6時ごろ、日中は朝9時ごろから夕方18時頃まではいつでも寝ることができる状態です。合計すると1日のうち17時間は自由に睡眠をとれます。

ご主人がお家にいるときに僕を観察してみると、日中、僕は基本寝てはいるけど、日向ぼっこをしたり、日陰に入って身体を冷ましたり、それを繰り返しているので睡眠時間としては少なさそう、とのことです。

日向ぼっこで忙しいです…

休日はご主人とお出かけをするので、日中は移動中の車の中でしかほとんど寝れていないです。お外にいても3時間くらいすると休憩が増えてきます。

ご主人的には、いつも12時間ごとにお散歩をしたりご飯を上げているのでそのタイミングで起きていなかったら「体調悪いのかな?」と心配になるみたいです。

犬も年齢によって睡眠時間が変わる

年齢ごとの睡眠についても、先にお伝えした体重当たりの酸素の消費量に当てはめると分かりやすいみたいです。

小さい子犬さんがたくさん寝るのは、身体が小さく体重が少なくても、いろんなことに興味を抱いて動き回ったりすることで酸素を消費しているからですね。

遊んでいる途中で寝てしまうこともありましたね

年齢を重ねて「シニア犬」と呼ばれるようになると、今度は回復する力が弱くなるために身体を休ませる意味で寝転がっている時間が長くなってきます。睡眠とはちょっと違うのかもしれませんが、ゆっくり横たわっている時間が長くなります。

人間さんでいうと、ご高齢の方(70代)は6時間以下の睡眠の方も多いようなので、シニア犬さんもきっと身体の不調がなければ睡眠時間は短くなるのではないでしょうか。

参考:高齢者の睡眠:年代ごとの睡眠時間

歳を重ねると身体は十分に大きくなっているのに反して、危険なことを学んでいて、結果の分かる無駄な動きや怪我や事故につながるような動きは避ける傾向にあって、運動量も減って消費する酸素の量も少なくなるので、睡眠時間は少なくなるんですね。

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犬にとって理想的な睡眠の環境

いつでもどこでも眠れるってわけじゃないんです

どういったところで寝ることができるのかが睡眠の質に大きく影響します。スヤスヤと寝やすい場所がいいですよね。いくら「今日はたっぷり寝るぞー!」となっても、睡眠の質が悪かったら逆に疲れちゃいますからね。

その寝やすい場所を造り出している環境を調べてみました。環境を作り出す要素としては、気温(温度)、明るさや音といった刺激、横たわる場所が当てはまると思うのでそれぞれについて書いてみます。

柴犬にとって睡眠時の理想的な気温

寝ているときは人間さんも動物さんも、もちろん僕のような犬さんも体温を下げることで身体の活動を抑えています。体温を下げる必要があるので、あまり高い気温の場所では良い睡眠にはなりません。

僕は柴犬で、大体の柴犬さんに当てはまるかと思いますが気温が25℃を超えてくるとハァハァと口を開けて呼吸をし始めてしまうので、暑いときでも25℃以下にはしておいてほしいです。

暑いところで寝るのは危険です!

睡眠中は頭やお腹の中といった身体の内部の温度を下げるため、空気に触れやすい皮膚、特に手足の先に温まった血液を回して空気に触れさせることで温度を下げています。空気によって冷めた血液を再び身体の内側に回して、頭やお腹の中の温度を下げています。空気の温度、つまり気温が高いと良い睡眠にならないのはこれが理由です。

季節や体調、犬さんの場合は体の大きさや毛の生え方、筋肉や脂肪の量など、気温の感じ方には個体差があって微妙に適切な温度は変わってくるので、具体的に「何度が理想」とは言えず、強いて言うのであれば、人間さんではWHOの住環境ガイドラインで冬の室温を18℃以上に維持することが推奨されているので、それ以下の気温だと生活するには厳しいというくらいです。

なので僕のような柴犬が寝るときの目安としては、寒くても18℃、暑くても23℃くらいが寝やすいのではないかと思います。人間さんの感覚でいうと「長袖一枚羽織るくらい」ですね。

参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023(PDF)」

睡眠と明るさの関係

…あのぉ…すごく眩しいです…。

明るさと睡眠の関係は、イメージとしては電卓とかについている太陽電池みたいに、明るいと目が覚めたかのように動いて、暗いと寝ているかのように動かなくなるような感じかなと思います。睡眠時の明るさの目安としては電卓が動かない程度の暗さが寝やすそうです。

僕のような柴犬は火や電気の明かりを使わずに過ごした時間がとても長いです。これは人間さんにも言えることかもしれません。なので基本的には「日中は明るくて夜は暗い」というのが身に着いています。

強い光を浴びることで目が覚めるのは人間さんの実験結果などでも分かってきていることで、その仕組みに深くかかわっているのが脳の中で作られている「メラトニン」という化学物質(ホルモン)のようです。

メラトニンは人間さんだけでなく、お魚さん、鳥さん、ネズミさん、もちろん僕たち犬も脳内で作っています。このメラトニンが季節による変化や体温の調整、また睡眠に大きく影響しています。

メラトニン作るぞー

メラトニンを作っている動物さんたちは、明るいところではメラトニンがあまりたくさん作れなくて、暗いとたくさんメラトニンが作られます。メラトニンがたくさん作られると眠気が強くなってきます。

なので気持ちよく眠るためにはメラトニンがたくさん作られる状態が理想的で、光を浴びないほうがメラトニンがたくさん作られる=よく眠れる状態といえます。

参考:e-ヘルスネット「メラトニン」

寝ているときの明るさとしては目を閉じれば明るさを感じない程度であれば良いですね。

ちなみに寝る前に浴びている明かりが白熱灯なのかLEDなのかなど、明かりの性質によっても睡眠に影響があるようなので、細かく調べてみると面白くて目が覚めてしまいそうです…!

寝ている時は静かなほうが良い?

周りが気になっちゃいますね

音に関しては目安をお伝えしにくいところですね。興奮してしまうと眠りにはつきにくくなるので、僕の場合は救急車のサイレンや相性の良くない犬さんの鳴き声、あまり聞きなれない人の話し声が聞こえるのはダメです。

静かかどうかよりも身の危険を感じるような音がすると、安心できないので眠りから遠ざかるのかもしれません。

例えば、虫さんの羽音自体は大きな音ではなくても、羽音が聞こえると僕は不安になって天井や壁をずっと見てます。その状態では普段寝ている時間帯になってもウロウロしていることがあります。また、お散歩中にトラックのような大きな車が近くを走って「ドン!」と衝撃に近いような音を出すと身をひるがえして威嚇してしまいます。

静かすぎて羽音や衝撃音が突然聞こえるよりも、穏やかに継続して音が流れていたほうが安心できるかもしれません。

寝る場所や寝ているときの姿勢

寝ている間にイナバウアー!

「寝る」というくらいなので、睡眠をとっているときは身体を横たえています。どういった場所で、どういった姿勢で身体を横たえるのが良い睡眠につながるのかも調べてみました。

睡眠を取っているときは体温も下がって身体の活動自体が鈍くなります。なので筋肉を使ったり身体に刺激のある姿勢は睡眠を妨げてしまいますね。

とは言え、同じ姿勢で横たわっていると身体の同じ場所がずっと床やクッションなどに触れている状態になるので、その場所だけ圧力が加わってしまい血液が巡りにくくなります。

血液が巡りにくくなると、回復に必要な栄養素が細胞に届かなくなったり、その部分にたまった疲れを処理できなくなって、結果「肩こり」「腰痛」「むくみ」などに繋がります。これは人間さんも柴犬も同じみたいです。

この血液の巡りをなるべく留めずに身体への刺激を少なくする姿勢が良い睡眠を作っています。お魚さんみたいに水の中で眠ることができればラクかもしれませんね。

圧迫される場所を広くすると圧力を分散させられるので、睡眠時は身体の体重が乗るところをなるべく広くするのが基本姿勢になります。また、同じ場所に体重を乗せておくのではなくてたまに姿勢を変えて身体の別の場所に体重を乗せる必要もあります。

人間さんの場合は体重を分散しやすい姿勢としては「仰向け」と「うつ伏せ」がありますが、「うつ伏せ」の場合は鼻と口を塞がないように首を曲げる必要があるためちょっと苦しいですね。

犬の場合は「仰向け」で寝ることもできますが、背骨とその周りの背筋が人間さんほどしっかりしていないのでバランスが取りにくいです。「うつ伏せ」でも寝ますが前足と後ろ足の収納に困ることもあって、どちらかというと「側臥位(そくがい)」いわゆる横向きで寝るのが一番ラクな姿勢です。

仰向けで寝ているときもありますけどね…

あとは横たわる場所がなるべく身体のラインに合うほうが、より体重が乗る面積が広くなるので圧迫されずに済みますね。「ふわふわ」した場所のほうが血液の巡りを妨げません。

参考:青年男女の寝姿勢と体動に関する研究(PDF)

ただ、あまりにも柔らかい場所だと骨が曲がって別の痛みにつながるので注意が必要です。

柴犬が寝る場所や姿勢についてまとめてみると「フワフワした物に触れて、横向き姿勢で寝転ぶことができて、たまに寝返りが打てる広さがいい」という感じになりました。

柴犬も夢を見ます

たまに僕が寝ているときに「ワゥッ」と声が漏れるように吠えているところをご主人が目撃しています。これは柴犬も人間さんと同じように夢を見ているからだそうです。

夢なら覚めるなよ~、覚めるなよ~

通常、寝ているときは浅い睡眠と深い睡眠を交互に繰り返しています。「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」は聞いたことがありますよね?浅い睡眠を「レム睡眠」と言っていて、その状態の時に夢を見るようです。

レム睡眠は「大脳」と呼ばれる脳の部分を持つ動物さんに見られる眠りの状態で、その中には人間さんと柴犬も含まれています。なので人間さんと同じように柴犬が夢を見ることができているんですね。

夢を見ているときは目を覚ます準備状態に近いようで、何かの勘違いで吠えてしまったり身体が動いたりしちゃうみたいです。

柴犬がいびきをかく理由と注意点

え?いびきですか?…いや、今のは小鳥のさえずりですよ

僕も寝ているとき、特にお出かけをして疲れた日は、ほんの数秒ですが「…プーッ…プーッ」といびきをかくことがあるみたいです。ご主人は初めて僕のいびきを聞いたとき何の音だかわからなくて焦ったみたいですが、今では微笑ましい瞬間になっています。

普段はあまりいびきをかかないで、疲れたときにかきやすい傾向にあります。人間さんでも同じでしょうかね?

柴犬の場合でも睡眠時にいびきをかくことは普通にあるようで、犬種によって鼻から喉の気管の形が違っていびきをかきやすい犬さんもいるようです。僕のような柴犬は鼻の頭が顔の前に出ていて、鼻の構造的に通常は音は出しません。

ただ、場合によってはいびきにも気を付ける必要があるみたいなので、もし犬さんが寝ているときにいびきをかいていたらちょっと観察してみてください。

パグさんやブルドッグさんのように鼻が顔に近い、いわゆる「鼻ぺちゃさん」の場合、柴犬と比べると鼻で呼吸をするときに音が出やすいということもあるのですが、もし普段よりも大きい音でいびきをかいていたり、むせて咳をしていたり、短時間で姿勢を変えているようなら何かしら呼吸障害を起こしている可能性が高いです。

柴犬の場合でも「ガーッ」というアヒルさんの鳴き声のようないびきをかいているようなら「気管虚脱(きかんきょだつ)」という呼吸系の病気が疑わしいです…!

こうですか?「ガーーッ!」

気管虚脱になる原因としては、首輪があっていなかったり、太り過ぎていたり、年齢的なものなど、いろいろ考えられるのでもし犬さんが「ガーッ」っといびきをしているようならお医者さんに診てもらったほうがいいですね。

参考:犬の咽頭気道閉塞症候群と定義した89例の後向き研究(PDF)

柴犬の睡眠について調べたまとめ

睡眠については人間さんの研究でもまだまだ分からないことが多かったり個人差があったりで、いろんな不思議なことが満載ですね!

柴犬だからといって人間さんの睡眠と大きな違いがあるわけではなく、共通点がたくさんあるので面白かったです。寝ているときは同じ動物なんですね。

柴犬も人間さんも、しっかりと睡眠を取らないと目が覚めているときの元気にも影響が出ますが、適切な睡眠時間に関しては、起きている間の酸素の消費量と体重が関係しているので、一概に何時間寝ればいいということは言えません。

まずは必要なだけ寝ましょうかね

言えるとすると、健康な状態であれば必要以上に睡眠は続かないので、数日間寝やすい環境で寝てみて、だいたい何時間くらいで自然に目が覚めているのかを計ることが必要だということです。

日によって運動量が変わったりもするので、毎日同じ時間の睡眠でOKというのも言い切れませんからね。

柴犬も寝言を言ったりいびきをかいたりして、その度合いによっては身体の不調の表れかもしれないので、ご主人には僕の寝姿を観察してもらえると安心です。

朝、犬さんのほうが早く起きてお散歩をせがむのが日常だったとして、もし犬さんがなかなか起きてこない場合は、十分に睡眠がとれていない、もしかすると体調がよくない証拠かもしれないですね。

そう考えると、朝、犬さんがご主人に元気に飛びつく姿は何よりもうれしい光景ですね!

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