皇居周りは以前から歩いてみたかったこともあり、先日初めて皇居周りのお散歩にチャレンジしてみました!
歴史だけでなくニュースでもよく取り上げられる場所や名前がたくさんあったり、大都会のビル群に溶け込むかたちで江戸時代からある建造物を見ることができるなど、歩いているだけで楽しいお散歩になりましたので紹介します!
皇居周りのお散歩について
まず初めに皇居周りのお散歩について簡単に説明しますね。
▼今回ご紹介するお散歩のルートです(Google Map)
皇居は東京にあって、もともとは江戸城でしたが明治維新後に皇族が住む場所として使われるようになったところです。
江戸城の天守閣は江戸時代に火事で焼けてしまい、再建することなく今のような形になっているみたいです。
東京のビル群を背景にでっかいお城が立っている風景も見てみたかったですね!
皇居を周るお散歩ルートの距離と時間
今回の皇居を周るお散歩ルートは距離としては約5.5km、時間では1時間半~2時間弱で歩きました。
お散歩ルートの周辺に立ち寄りたいところもいくつかありましたが、今回はお散歩中に雨に降られてしまったので寄り道は控えて皇居周りを歩くだけにしました。またの機会に北の丸公園や千鳥ヶ淵にも行きたいと思っています!
皇居周りを歩くときに注意しておくこと
今回お散歩をしてみて思った注意点を挙げてみます。
- 駐車場の金額が高い
- 歩くところは基本的に舗装されている
- 日陰がほとんどない
- マラソンをしている方が多い
駐車場の金額が高い
皇居周りは観光の方以外にもお仕事で来られる方も多く空いている駐車場を見つけるのが大変です。また全国でも一番土地代が高いということもあって一日借りると2,000円以上は必ずかかってしまいます。
当日にこのことを考えずに現地に行ってしまうとまずは車を停めるのが大変なので、僕のご主人は予約可能な駐車場を探して前日までには予約を取ってくれていました。金額的にも2,000円以下に抑えられたとのことです。
▼予約可能な駐車場の検索はこちらを使用しました
皇居周辺の予約可能な駐車場@akippa(アキッパ)
歩くところは基本的に舗装されている
コンクリートやアスファルトなどを歩くことになるので長い時間歩く場合は足に負担がかかりますね。普段から足腰に不安があるワンちゃんだと、無理に一周全部周るよりも公園やベンチなどを利用して休み休み歩いたり、カートがあれば乗れるようにしておいたほうがいいと思いました!
日陰がほとんどない
これは十分気を付ける必要があると思います。今回はたまたま途中で雨が降ったりしましたが、日差しが強かったり暑い日には結構つらいかもしれません。
舗装された道で日差しが強いとワンちゃんにとってはかなり過酷な状況になるのでカートを使うなどの対処が必要です。
マラソンをしている人が多い
みなさんも聞いたことがあるかと思いますが「皇居ラン」という言葉があるように皇居周りを走っている方はとても多いです。確かに走るには適度な坂道だったり皇居周り1周で約5kmなので図りやすいのかもしれませんね。
都会だからってキョロキョロしながらフラフラ歩いているとぶつかってしまうかもしれないので気を付けましょう!
ちなみに皇居ランには「反時計回り(左回り)」というルールというかマナーがあるようで、偶然ですが僕も今回のお散歩は反時計回りに皇居を周りました!
皇居周りのお散歩をしましょう!
それではここから今回のお散歩のレポートになります!
あんまり歴史に詳しくないので歩きながら気になったものなど調べながら書いてみますね。参考にしたサイトや写真へのリンクも貼っておきますので興味のある方はご覧下さい!
二重橋からスタート
まずはスタート地点になる「二重橋」に来ました。ニュースで皇居の話題になるとよく映っている風景ですね。石でできている近代的な橋とその奥に見える江戸時代の建物が何とも言えません。
「二重橋」と呼ばれているものは手前の石造りの橋ではなくて実は奥の鉄橋のことらしいです!
皇居前広場から大手門方面へ
二重橋の前には皇居前広場があります。砂利が敷かれていてとても広いです!昔はお屋敷などが建っていたみたいですが今ではこんな広場になっているんですね。
▼皇居前を歩いている風景の動画です
坂下門(さかしたもん)
広い皇居前広場を進むと坂下門の前に出ます。ここからはアスファルトで舗装されています。
江戸時代のころはお濠に対して直角に置かれていた「渡櫓門(わたりやぐらもん)」を90度回転させたのが現在の坂下門になったそうです!もともとあった門は明治のころに焼けてなくなってしまったようです。
今では坂下門が中にある宮内庁の正門となっていて一般参賀のときに通ることができます。
桔梗門(ききょうもん)
坂下門からお濠沿いに歩いたところに桔梗門があります。
名前の由来を調べてみると、太田 道灌(おおた どうかん)さんが室町時代に江戸城を建てた時の名残で、瓦に太田道灌さんの家紋である「桔梗」の紋が残っていたところから「桔梗門」と呼ばれるようになったとのことです。
江戸城って徳川家康さんが作ったんじゃないんですね!太田道灌さんが作ったものを拡張・補強したのが徳川家康さんだったみたいです。知りませんでした!
桔梗門をさらに進むとここからは歩道を歩きます。
大手門(おおてもん)
大手門はお城の正面に位置する正門のことのようです。
ここから皇居東御苑があって一般の方も入ることができます。ワンちゃんは入れないみたいなので残念です!
国民公園協会「江戸城の正門だった貴重な門「大手門」」のページはこちら
大手濠から乾門へ
大手濠(おおてぼり)
大手門を過ぎると大手濠が広がります。お濠の近くを歩くことができるので時々水面チェックしておきました!
和気清麻呂(わけのきよまろ)像
大手濠沿いを歩いて気象庁前の交差点の近くに行くと何やら立派な銅像が見えました。
江戸時代の人にしても服装が聖徳太子っぽいな?と思ったらこの和気清麻呂さんは奈良時代の偉い人みたいですね。昔から皇族を守ってきた方のようでここでも見守っているようです。
国民公園協会「大手濠緑地にそびえる和気清麻呂銅像」のページはこちら
和気清麻呂さんの周りはちょっとした広場になっていて座って休憩もできます。大手濠を眺めながら一休みしている方もいました。
和気清麻呂さんから見て正面には大手門、右手方向には橋が見えてきます。
橋を目指して歩道を進んでいきます。
平川門(ひらかわもん)
平川門はぱっと見た感じでは一番江戸時代感のある橋でした!木でできているのと青銅の飾りがそう感じさせてくれるのかもしれません。
調べてみると江戸城の鬼門の位置にある平川門は、別名で「不浄門」とも呼ばれているらしく、その作り自体が他の門に比べて複雑になっている興味深い門でした。
平川門の名前の由来は、もともと小石川から日比谷まで平川が流れていてその周辺に上平川村や下平川村など地名があったところから「平川門」と名付けられたそうです。
平川門も皇居東御苑の出入りに使うことができるみたいですが、やっぱりワンちゃんはNGでした!
竹橋(たけばし)
平川門から東京国立近代美術館方面へ進むと竹橋が見えてきます。今では立派な橋になっていて、きっと車で走っていたら橋かどうかも分からないくらいしっかりした造りになっていると思います。
竹橋の脇には「竹橋門跡」というものがあったみたいですが、気が付かずに通り過ぎてしまいました…!
国民公園協会「美しいアーチ型の石橋・竹橋のご紹介」のページはこちら
北桔橋門(きたはねばしもん)
竹橋を渡りお濠沿いを歩いていくとまた門が見えてきます。
北桔橋周辺のお濠から伸びている石垣が江戸城で一番高く積まれているらしいです!確かに立派ですね。
お濠を分断するように作られている土橋が北桔橋門の手前5メートルくらいまで続いています。土橋から北桔橋門の間にかかっていた橋が、有事の時に「跳ねられる(片側に上がっていく)」ことから「はねばし(桔橋)」門という名前になってらしいです。
国民公園協会「江戸城の背後を守る「北桔橋門」」のページはこちら
江戸東京歴史文化ルネッサンス「江戸城 北桔橋門」のページはこちら
乾門(いぬいもん)
北桔橋門を過ぎて進むと首都高速道路の入口が見えてきます。
首都高速道路の入口のすぐ横に立派な門があります。それが乾門(いぬいもん)だったみたいです!
乾門の名前は、この門が皇居から見て北西に位置していて干支の方位で「戌(いぬ)亥(い)」の場所にあることからついたようです。
今まで見てきた門と違ってお濠や橋もなく、むしろロータリーがあってどちらかというと「超高級住宅の入口」といった雰囲気でした。
調べてみると、乾門は江戸時代には無く明治になってから坂下門の内側にあった門を移設して作られたみたいです!
皇族の入口として使われるということなので「超高級住宅の入口」もあながち間違いではないですね。
代官町通りから半蔵門まで
代官町通り
今回のお散歩では乾門を過ぎそのまま代官町通りを進みます。このあたりで雨が降り始めてきてしまいましたが、暑くなるよりはマシかなと思い継続することにしました。
北の丸公園はそれなりに広いし見て回れるものが多そうなので別の機会にまた来たいと思います!
代官町通りの右側に北の丸公園がありますが、徳川家康さんが江戸城に来た時に一緒に来たいわゆるお代官様たちが今の北の丸公園らへんに住んでいたことから、このあたりが「代官町」と呼ばれるようになったらしいです。
昭和のころにはこの通り沿いの土手の上には皇居を守るための砲台が作られたらしくて今でも跡があるみたいですね!
千鳥ヶ淵公園(ちどりがふちこうえん)
代官町通りを進み交差点に差し掛かるところで左手に半蔵濠が見えてきます。
半蔵濠を見つつ交差点で左に曲がるとすぐに千鳥ヶ淵公園に入ることができます。ちなみにこの道路を作るために土橋を作って千鳥ヶ淵が分断されて半蔵濠ができたみたいです。
千鳥ヶ淵は桜の名所として有名ですよね。今回は半蔵濠沿いの千鳥ヶ淵公園ですが、もう桜の季節は終わってしまったとは言えお濠周辺の景色は新緑で彩られてきれいでした。
桜の季節だと人がたくさんいそうですね。今は桜が咲いていない季節だということと雨が降ってくれたおかげか、人がほとんどいなくて歩きやすかったです!
半蔵門(はんぞうもん)
半蔵門の名前は「忍者ハットリくん」でいろいろ誤解が生じてしまっている「服部半蔵」さんがこの周辺の警備を担当していたことからついているらしいです!ニンニン。
大手門の裏側にあって江戸城の裏口的な役割も果たしていたそうで、半蔵門から伸びる甲州街道沿いは昔から警備が厳重だったみたいです。
この警視庁の三角コーンも何かつながりがあるのでしょうかね?
桜田門から終点の二重橋へ
桜田濠(さくらだぼり)
半蔵門から桜田門の間のお濠は「桜田濠」と呼ばれています。
この周辺が皇居周辺では一番標高が高いらしく、お濠越しのビル群をいい感じに見渡すことができますね。
桜田濠沿いを歩いていると有名な建物がいくつか見えます。
まずは国会議事堂が見えました!見えるのは頭だけですがすぐにわかります。
そしてビルの上にアンテナがたくさんついているのが警視庁ですね。
他にも国立劇場や最高裁判所、国会図書館や各省庁がたくさんあって鵺(ぬえ)が住んでいると噂の永田町が右手には広がっています!とりあえず因縁着けられるまえにさっさと通り抜けていきましょう!
…と思いましたが、お濠で何かがうごめいているのが気になったのでストップです!ぬえかな?
桜田門(さくらだもん)
気を取り直して進んでいくと今回のお散歩の最後の名所「桜田門」につきました!
桜田門の名前も当時の地名「桜田村(桜田郷)」から来たみたいです。
幕末や昭和などにいろんな事件が起きた舞台となっていますが、警視庁が近くに建てられているのも何か理由があるんですかね?
国民公園協会「旧江戸城外桜田門のご紹介桜田門」のページはこちら
二重橋に戻る
皇居周りのお散歩も佳境に入ります。雨も上がってきて青空も見え始めるという何とも感慨深い感じです。
この皇居周りの成功を祝すがのごとくおめでたい「凱旋濠(がいせんぼり)」を左手に、そして交差点を左折して「祝田橋(いわいだばし)」を渡ります。感無量です!
凱旋濠はもともと日比谷濠でしたが、明治時代に日露戦争で勝利したことを祝して凱旋用の道路を作るにあたり祝田橋によって分断されたお濠が凱旋濠になりました。
祝田橋を渡り凱旋道路を悠々と歩きます。大観衆が歓喜に包まれている風景を想像します。
そして最初のスタート地点でもある二重橋に到着です。
雨に濡れた体に風がさわやかに当たります。おでこが濡れて、なんかカッコいいです!
今回の皇居一周散歩はここで終了です。お疲れさまでした!
皇居一周散歩を振り返って
今回は歩き始めこそ日差しが強くて気温も高くなりそうで不安でしたが、いい感じに曇りそして雨がパラついてくれたので無事に歩くことができたのかなと思います。
注意することにも書かせてもらいましたが、気温が高い日や日差しの強い日は無理をせずに歩くのが一番だと思います。
途中の公園に寄り道しながらゆっくりと歴史を感じながら歩ければまた違った楽しみ方ができるのではないかと思います。
次回は北の丸公園にも行きたいと思います!