皆さんは普段から野菜を食べてますか?最近では野菜を食べている柴犬さんも増えているみたいですね!
ご主人が「老犬になっても元気に長生きする方法」に関する記事を書いている時に、市販のドッグフードではなく手作りごはんを食べているワンちゃんのほうが32カ月以上も寿命が長かったというデータを発見して「少しでも野菜とか手作りごはんを食べられるようにしておいたほうがいいかな」と考えたみたいです。
もちろん今食べているドッグフードでも十分元気ですし、まだ僕は若いのでそんなに心配する必要ないかなと思います。ただ野菜を食べることができるともっと良いことがあるのでは?と思い調べてみましたので、もし興味のある方がいたらぜひ参考にしてください!
今のドッグフードで何か足りていないものはあるか
いきなり「野菜を食べれば元気&長生きする!」と決めつけて野菜を食べ始めるというわけではなくて、まずは今のドッグフードで何か足りていないものがあるのかとか、僕の体に必要なものを野菜で摂ることができるのか、など考えてみましょう。
総合栄養食であれば心配はいらない
普段食べているごはん(ドッグフード)が「総合栄養食」であれば基本的に野菜を含むトッピングは不要です!総合栄養食はちゃんと栄養バランスを考えて作られています。
▼総合栄養食の定義についてはペットフード協会さんの記事が参考になりました。
当該ペットフードと水だけで指定された成長段階における健康を維持できるような栄養素的にバランスのとれた製品であって「ペットフード公正取引協議会」の定める試験の結果を基に定められています。 一般社団法人ペットフード協会「ペットフードの種類」参照
環境省の動物愛護管理室というところが「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」というパンフレットを作っていて、それにはペットフードのことが優しく説明されているのでこちらも分かりやすかったです。
▼パンフレットのPDFはこちらから見ることができます
「飼い主のためのペットフード・ガイドライン ~犬・猫の健康を守るために~」
総合栄養食のほかにもドッグフードには療法食や間食もあり、例えば僕が食べている「ロイヤルカナン 柴犬成犬用」は総合栄養食ですが、おやつやご褒美でもらっている鶏のササミジャーキーのようなものはあくまでも「おやつ」で「間食」になります。間食だけでは栄養が偏ってしまったりして体調が崩れてしまうみたいですね。
ではなんで手作りごはんを食べているワンちゃんのほうが寿命が長かったり、野菜を食べているワンちゃんが増えたりしているのでしょうかね…?
柴犬も野菜を食べたほうがいい理由
人間さんでも言えることですが、やっぱり野菜は食べたほうが体にはうれしいことがたくさんあるみたいです!同じように柴犬でも野菜を食べたほうが良い理由をいくつか挙げてみます。
野菜で水分を補える
野菜を食べることで食事と一緒に水分が取れるのも大きいメリットです。
特に僕の場合はドライフード、いわゆる「カリカリ」の総合栄養食を食べているので、どうしても食事に含まれる水分が少なくなります。総合栄養食は栄養は考えられていてもドライフードだと水分は10%程度になってしまいますからね…。
ウェットタイプのごはんなら、例えば僕のご馳走「プレイアーデン ドイツ牛」の場合は「水分 78.7%」、スーパーなどで売っている鳥肉(鶏肉)でも水分的には70~80%※なのでやっぱりドライフードは水分が少ないですよね。
ドライフードの水分量が10%程度なのは、カビの発生を抑えるなど長期の保存を目的にしている場合が多いです。なので食べる時にはワンちゃんの体調を考慮したうえで、ドライフードを水に浸したりして水分を加えて飲み込むときや消化するときの負担を軽減したほうが体には良さそうですね。
ちなみに、さっき紹介した環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」では「犬と猫が1日に必要な水分量」として僕の体重(10kg)のワンちゃんなら630mLの水分が推奨されています。500mLペットボトル1本よりも多いくらいですが、そんなに水飲んでるかな…?
ドライフードに野菜を追加することで、上手に水分も一緒に摂ることができてとてもいいと思います!
野菜はビタミンやミネラルなどの栄養が豊富
普段食べているごはんが総合栄養食であれば栄養の接種を目的に野菜を食べる必要はないかもしれませんが、年齢や体調、運動量によっては、普段のごはんにプラスで野菜を加えもらうのもいいかなと思います!
人間さんでいうと「野菜を多く食べる人は脳卒中や心臓病、ある種のがんにかかる確率が低い」という結果※が出ているみたいなので、僕のような柴犬にもきっといい影響があるのではないでしょうか。
※厚生労働省「賢く食べるためのコツ > 野菜、食べていますか?」
あくまでも足りていない栄養素を補うために野菜を食べてみたり、夏バテや年齢など何かの理由でドッグフードを食べない場合には、野菜を上手に取り入れることで食欲を刺激して栄養を取り入れたいですね。
野菜の食物繊維で腸内環境を整える
食物繊維が取れることも野菜を食べるメリットかなと思います。
食物繊維は、お腹の中で栄養素の吸収を緩やかにして血糖値の急な上昇を防いでくれたり、腸内に住む細菌の餌になって腸内環境の改善にも役に立ちます!
他にも免疫力を強めてくれたり便通が良くなったりと健康への影響がたくさんあるみたいです!
もちろん総合栄養食のごはんにも食物繊維(植物性繊維)は入っているので野菜で摂るにしてもトッピング程度で良いと思います。
柴犬に野菜を与えるときに注意をすること
野菜をとるメリットはいくつかあるので、今度は野菜を食べるときに注意することを書いてみます。僕たち柴犬は人間さんと一緒で「雑食」みたいですが、やっぱりお腹の構造が違うので気を付けてくださいね。
野菜へのアレルギー
まずはワンちゃんが野菜に対してアレルギー反応を起こさないかしっかりと確認が必要ですね!
ネギ類の野菜など、そもそもワンちゃんの体に合わない野菜もあるのでそれは食べないでとして、それ以外でももしかすると食べたことで体調が崩れてしまうこともあります。
なのでお野菜を食べるにしても一口程度を食べて体の調子やウンチの状態を見て問題ないか確認しながら食べたほうが良いですね。
野菜に含まれるカロリー
いくら体に良いからと言っても野菜にもカロリーが含まれていて、その中でもカロリーが意外に高い野菜もあります。
ワンちゃんでもカロリーを多くとり過ぎると肥満の原因になるだけでなく、糖尿病の原因になったり、胃や腎臓などへの負荷にもつながってしまうみたいなので気を付ける必要があります。
下記で紹介する一日に必要なカロリーを参考にして、トッピングする野菜のカロリーの分を引いた量のごはんを食べればカロリーを多くとり過ぎることはなさそうです!
柴犬が一日に必要なカロリーについて
再度、環境省の「飼い主のためのペットフード・ガイドライン」の話になりますが、「カロリー必要量の計算法」として次のように書かれています!
犬の場合には、体重(kg)の0.75乗に各ステージにおける係数(離乳期では274、成長中期では200、成犬期では132)をかけることで計算します(PCをお持ちの方はエクセルで「=係数×体重^0.75」で計算できます)。
…なんだか難しいですね!
計算式を探してみてネットで「犬 食事 カロリー計算」と検索をするとUGpet.comさんの「犬のカロリー量計算」が一番わかりやすかったので掲載させていただきます。
必要事項を入力して計算してみると僕は一日だいたい666kcalは必要みたいです。
僕が食べている「ロイヤルカナン柴犬成犬用」は100gあたり376 kcalで、量でいうと177g(カップ2.39杯分)が理想的なカロリーみたいです。(※運動量や健康状態などに合わせて調整は必要です!)
野菜の大きさ
トッピングの量に応じた大きさもそうですが、基本的に僕たち柴犬はごはんをあんまり噛みません。草食動物さんみたいに奥歯ですり潰すこともないので、そのまま飲み込んでしまいます。
なのであんまり野菜が大きいとのどに詰まってしまったり、消化不良の原因にもなるので、せめてドッグフード1粒程度の大きさにはカットしてもらう必要があります。
カットが面倒な感じでしたら野菜を摩り下ろしてもらうかフードプロセッサーで細かくしてもらっても構わないので、なるべく小さくしてくださいね!
野菜を加熱処理する
柴犬も野菜を生で食べられるか調べてみたところ、あんまり生では食べない方がいいという情報が多かったですね!
理由としては、ワンちゃんは雑食とはいえ元々は草食動物さんたちの胃に残っていた植物を食べていた程度なので、身体の構造的にあんまり野菜をそのまま食べるのには慣れてないらしいです。
繊維質が強い野菜だと消化不良になるのもありますからね。
加熱の際は野菜をお湯で柔らかくなる程度に煮て、お湯から上げてから十分に冷ましてくださいね。
野菜の皮を剥く
野菜の皮も消化不良になる原因なので剥いてもらったほうが安心です。柴犬は食べ物を細かくなるまで噛まないのでそのままお腹に入ってしまうとどこかに引っ掛かってしまうかもしれないですからね。
また、野菜の表面に着いた汚れや薬品などのことも考えると皮を剥いておいたほうが安心です。
野菜に味付けはしない
ご主人はサラダが好きなので結構野菜をたくさん食べていて、その時は塩やコショウをかけて味付けをしていますが、僕のような柴犬の場合は野菜には味付けは必要ありません。
むしろ塩やコショウなどで味付けをしてしまうと刺激が強すぎたり、内蔵に悪影響を及ぼすので厳禁でお願いします!
ワンちゃんも適度な塩分は必要みたいですが、野菜に味付けをするほどの量ではないですね。もちろんドレッシングもかける必要はありません。
病院の連絡先を控えておく
これは万が一の場合を考えてです。
ワンちゃんが野菜を食べて急に体調を崩してしまったり、呼吸や動きに異変が生じたときにすぐに病院に連絡できたほうがいいです。
試しのつもりで少しの野菜を食べさせたつもりでも、体にどんな異変が起こるかはわかりませんからね。
ご主人が食べている野菜で柴犬も食べられるもの
ここからは柴犬ならどの野菜をどんなふうに食べたらいいのかを書きたいと思います。
始めに、普段ご主人がよく食べている野菜のうちでワンちゃんも食べることができるものと食べてはいけないものを表にしてみました。
表の左が野菜の種類で、右が犬でも食べることができる・できないです(◯→食べられる、✕→食べられない)。
種類 | 犬も食べられるか |
えのきだけ | ◯ |
キャベツ | ◯ |
きゅうり | ◯ |
ケール | ◯ |
さつまいも | ◯ |
シイタケ | ◯ |
トマト | ◯ |
にんじん | ◯ |
ニンニク | ✕ |
ネギ | ✕ |
ピーマン | ◯ |
ブロッコリー | ◯ |
ほうれん草 | ◯ |
マッシュルーム | ◯ |
リンゴ | ◯ |
レタス | ◯ |
玉ねぎ | ✕ |
大根 | ◯ |
豆腐(大豆) | ◯ |
柴犬が食べられる野菜
上の表にある通り、柴犬でも結構いろんな野菜を食べることができますね!ご主人のサラダを作るときに同じ野菜の中から何種類かピックアップしてワンちゃん用のトッピング野菜を一緒に作ることもできそうです。
ここに挙げることができていない野菜でもワンちゃんが食べることが出来るものはあるので、気になったらインターネットで「(野菜の名前)+犬」で検索をするといろいろ情報が出てきます。
先にお伝えした通り、いくら食べられる野菜とは言え生ではあまり消化に良くなかったり有害な成分が残ってしまう可能性もあるので、かならず加熱処理をするなどひと手間加える必要があるので気を付けてくださいね。
柴犬は食べてはいけない野菜
ワンちゃんもいろんな種類の野菜を食べることができるとはいえ、注意が必要な「食べてはいけない野菜」もあります。ここでいう「食べてはいけない」は、食べることで体調を崩すことを言います。
ワンちゃんが食べてしまうと体調を崩して、最悪命を落としてしまう可能性もある野菜は次の通りです。
- アボカド
- 銀杏
- 山椒
- 玉ねぎ
- 唐辛子
- ニラ
- ニンニク
- ネギ
- わさび
大きく分けて「ネギ類」と「香辛料」の2種類ありますね。
犬はネギ類を食べてはいけません
上の一覧のうち「玉ねぎ」「ニラ」「ニンニク」「ネギ」のほか、「ラッキョウ」もネギ類に含まれる野菜で、これらの野菜はワンちゃんが食べてしまうと血尿や下痢、嘔吐、発熱などを引き起こしてしまいます。これはネギ類の野菜に含まれている成分が赤血球を破壊して貧血を起こすことが原因です。
ネギ類の野菜は加熱処理をしても危険で、少量でも症状を引き起こすので注意してくださいね!
犬は香辛料を食べてはいけません
また、上の一覧の中にある「山椒」「唐辛子」「わさび」のような香辛料もワンちゃんは食べてはいけません。
ワンちゃんにとっては香辛料は刺激が強すぎるため、口の中に痛みが発生するだけでなく感覚がマヒしてしまったり、また胃腸などの消化器官へも強い負担をかけてしまうため下痢や嘔吐を発生させてしまいます。
そのまま食欲不振になり脱水症状など命を危険にさらすことになるので注意してください!
もし犬が食べてはいけない野菜を食べてしまったら、すぐに病院へ連絡
様子をみるなどご主人さんの判断で対処をすると危険なので、すぐに病院に連絡をしてあげてください!
例え食べてすぐに何も症状が出ていなくても1~3日経ってから症状がみられることもあるみたいなので、もし食べてはいけない野菜を食べたのであればすぐに病院に連絡してくださいね。
お医者さんに「いつ」「何を」「どのくらい」食べたかを伝える
もしワンちゃんが危険なものを食べてしまった場合は、まずは食べてはいけないものを遠ざけて、すぐに病院へ連絡してください。その際にお医者さんへ「いつ」「何を」「どのくらい」食べたのかを伝えることでお医者さんから適切な対処法などを教えてもらえます。
決してご主人さん自らワンちゃんの手当てや対処をしようと思わずにまずはお医者さんの話を聞くことを忘れないでくださいね。
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上手な野菜の食べ方
いろいろ調べてある程度心の準備というか、下知識もついてきたのでそろそろどうやったら僕たち柴犬が上手に野菜を食べることができるのかも考えてみたいと思います。
- まずは少量から
- 加熱処理をしておく
- スープにして
- お腹の調子を見ながら
まずは少量から
上の表に書いた「犬も食べられる野菜」をドライフード1粒サイズ程度に切っておきます。もし大きさの調整が難しかったりする場合は摩り下ろしてもOKです。
いきなり野菜を丸々使うのではなく、ほんの少量、一口分程度で試せるようにします。
野菜の皮はなるべく向いて、消化不良を起こさないようにしてくださいね。
加熱処理をしておく
小さく切ったらお湯で煮て加熱処理をしてください。煮て柔らかくなったらお湯から出して十分に冷ましてください。
そのまま普段のごはんに野菜をトッピングをして食べるのが一番お手軽ですね。
野菜スープにして
スープとは言え熱いのはNGです!
野菜を煮たらそのままお湯ごと十分に冷ましてあげてください。もちろん味付けもNG。野菜と煮汁だけで大丈夫です。
作り置きとして野菜スープを凍らせている飼い主さんもいるみたいなので参考にしたいと思います!
お腹の調子を見ながら
何にしても僕のお腹に合うかどうか、体調を崩さないか、アレルギーなど起こさないかなどなど、様子を見ながら野菜を食べさせてくださいね。食べたその日や次の日のウンチがどうなったかなど見てもらうと良し悪しがわかります。
まとめ
柴犬でも野菜を食べられるようにいろいろ調べてみて、だいぶ準備が整いました。これから実際に僕も野菜を食べてみたいと思っています…!
暑くなると食が細くなることもあり、まずは普段のごはんの味変や冷まして食べやすいものとして、トッピング程度からでも始めたいと思います。
この先、もし順調にレシピが増えたらいつの日かちゃんと手作りごはんも食べることができるようになって、長生きしたいですね!
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