これまで遊びに行った数ある公園の中でも、制覇するのがなかなか困難な公園「津久井湖城山公園」の紹介をします!
初めて津久井湖城山公園に行った日はとても暑い夏の日で、涼しい場所を求めて朝から向かったのを覚えています。その時は「城山」の津久井城址を巡る登山をしました。
二回目に行ったのは4月の桜が満開になる季節で、その時は城山の麓の道を歩いてお花見を楽しみました。
ところが、知るほどにこの津久井湖城山公園はまだまだ開拓の余地がある公園で、しかもこれからも少しずつ面積が広くなる計画という驚きの公園なので、今の時点でお伝えできる情報をレポートを交えてみなさんにご紹介しますね。
津久井湖城山公園について
津久井湖城山公園がある場所について
津久井湖城山公園は神奈川県の中央北部、相模原市の山地と市街地の間にある湖、津久井湖に隣接する公園です。
城山公園という名前の通り、昔はこの公園内に津久井城(筑井城)があり、今でも公園内にはその時の跡が残っています。
参考:公式ホームページ
▼津久井湖城山公園の場所(Google Map)
公園名 | 津久井湖城山公園(つくいこしろやまこうえん) |
所在地 | 〒252-0153 神奈川県相模原市緑区根小屋162 |
面積 | 約920,000m²(東京ドーム約19.6個分) |
駐車場 | 有:無料 |
公式サイト | https://www.kanagawa-park.or.jp/tsukuikoshiroyama/ |
津久井湖城山公園の歴史
もともとお城だった場所ということもあって、津久井湖城山公園の歴史は古くて、調べてみるといろいろ面白いことがわかりました!
津久井湖城山公園の歴史は、大まかには公園になる前と公園になってからで話が別れます。
公園になる前の歴史
津久井湖城山公園のある場所にはもともと山を利用したお城「津久井城(「筑井城」とも書くみたいです)」が建っていました。そのころはまだ津久井湖はなく、相模川沿いにそびえる山をお城にしていたみたいですね。
津久井城は鎌倉時代に建てられて、そのころは西側に甲斐の国、北側には武蔵の国と面する、相模の国の要になっていたようです。今でも山梨県と東京都と神奈川県の3県の境に近い場所になっているので、歴史的にも地形的にもいろんな物語がありそうです…!
その後、江戸時代に入る頃にはあまり壊されることもなく落ち着いたようで、そのおかげでいまでも山城だったころの痕跡が残っています。
公園になってからの歴史
昭和に入って神奈川県に住む人が増えたことで、生活用のお水や工場で使う水の確保と、電気を作ることを目的に、城山の麓を流れる相模川に「城山ダム」が作られたことで、相模川の一部が「津久井湖」になりました。
その後、津久井湖周辺が「津久井湖城山公園」と名付けられて、公園としてエリアを少しずつ広げています。
はじめに開園したのが「水の苑地」で1999年です。そこから徐々に広がって、最近では登山道の入口周辺の小倉地区の一部が2020年に開園しています。
これからもどんどん広がる予定みたいで、最終的には111ヘクタール(1,110,000平方メートル)にもなる計画です!
津久井湖城山公園のそれぞれのエリア
そんな感じで徐々に開園をしながらエリアを広げている津久井湖城山公園なので、開園した時期などを踏まえて現時点では4つのエリアに分けることができます。
水の苑地
水の苑地は最初に開園した場所で、今では他のエリアから見ると津久井湖の対岸に当たる場所にあります。対岸にあるので、津久井湖越しの花の苑池と城山を見ることができます。
水の苑地には広くて大きい階段と、その下には人口の滝(噴水)や花壇、芝生の広場などがあり、とても涼し気なスポットです。
僕が行ったときにはアイスクリーム屋さんがあって、僕は盗み食いをしようとしてご主人に止められていました…!
花の苑地
花の苑池は国道沿いに位置していて駐車場もたくさんあるため、ドライブの休憩スポットとしても人気の場所です。
後でここの記事でも紹介するように、桜の季節などにはいろんなイベントが開催されたり、地元の野菜や特産品の販売を行っていたりと、一番賑わっている場所になります。
根小屋地区
根小屋地区は津久井湖城山公園のメインともいえる「城山」の山頂を含むエリアで、古城の跡地やハイキングコース、公園の管理事務所もあります。僕がいつも使っている駐車場もこの根小屋地区にあります。
管理棟の裏にはアスレチックなどお子さんが遊べる遊具があるので、地元の方はもしかしたらこのエリアを使われることが多いかもしれませんね。
登山エリア(小倉地区)
城山の東半分くらいの登山道をメインにしたエリアで、登山道の入口周辺は県道や圏央道(首都圏中央連絡自動車道)があるため少しわかりにくいかもしれません。
登山道は途中、鎖(くさり)を掴んで歩く場所があったり、天候によっては通行止めになっていたりする、ちょっと難易度の高めの道になっています。駐車場からも少し離れてしまうので犬連れではちょっと厳しいエリアかもしれないですね。
僕もまだ制覇できていないエリアなので、今後チャレンジして制覇したらこのブログに載せたいと思います!
津久井湖城山公園の駐車場について
津久井湖城山公園には3つの駐車場があって、どれも無料で使うことができます。
根小屋地区にある駐車場
僕が使っているのが根小屋地区にある駐車場です。43台分のスペースがあって、津久井湖や国道から離れていますが比較的すいている、停められる確率が高めの駐車場です。…それでもイベント開催時はいっぱいになるので注意は必要です!
花の苑池の駐車場
花の苑池には2つの駐車場があって、合計で118台分のスペースがあります。ここはイベント時には満車になっている確率が高いので「どうしても!」という方は利用開始時間の8時には着いていたほうが良さそうですね。
水の苑池の駐車場
もう一つは水の苑池の駐車場、65台分です。水の苑池からは他のエリアに移動するには城山ダムを歩いて渡る必要があります。ダム好きな方だったり、水と戯れたり、城山を全体的に眺めたい場合はこちらに停めることをおすすめします!
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今回紹介するお散歩コース
少しずつエリアが開拓されていて、いまだ制覇できていない津久井湖城山公園で、現時点で僕が歩いたことのあるお散歩コースのレポートを載せておきますね。今後、まだ未開の地になっている登山エリア(小倉地区)に行った時にはまた追加します!
今回ご紹介するコースは「城山山頂への登山コース」と「津久井湖花の苑地お花見コース」です。どちらのコースも根小屋地区にある駐車場からスタートしています。
それぞれのお散歩の様子を写真を交えてご紹介しますね。
城山山頂への登山コース
始めに「津久井湖城山公園」の名前の由来にもなった「お城」を見るために登った「城山山頂」への登山コースをレポートします!
城山の山頂の標高は375mで根小屋地区の駐車場の標高がだいたい185mなので、標高差としては190mです。時間としては往復で2時間ちょっとでした!
登った時期としては8月の下旬、まだまだ暑い日ですこしでも涼しい場所へお出かけしたいと思ってこの公園を選びました。結果、なんだかんだで暑かったのは仕方がないですかね…。
パークセンター前からスタート
根小屋地区の駐車場は管理棟(パークセンター)の近くにあるため、山頂を目指すコースもお花見コースもここからスタートします。
パークセンターには津久井城や歴史に関する資料もあるので覗いてみると面白そうです。また、登山道の通行止め状況や注意事項などもここの掲示板に書かれているのでチェックしておいてくださいね。
パークセンターの前を通って短め橋を渡ると左手に細い道があるので入っていきましょう!
細い道はなだらかな登り坂になっていてそのまま進むと少し開けた場所見えてきます。
この開けている場所は、まだお城があったときにそのお城の主(ぬし)だった内藤さんが住んでいた場所だったみたいです。
開けているこんな感じの場所が城山にはいくつかあって、そういった場所を「曲輪(くるわ)」と呼ぶみたいです。
御屋敷跡の脇を通り更に登ると展望広場に出ます。
展望広場までの道のりはウッドデッキになっていて、なだらかな坂になっています。
展望広場からは神奈川県の西部に広がる丹沢の山々を見ることができて気持ちがいいです!
本格的な登山道へ
展望デッキから少し進むと、また左手に今度は階段が伸びています。
ここからは舗装がされていない、それまでよりも急な登り坂になります。
ちょっと息が弾むくらいの登り坂をしばらく進むと道が分かれます。
ここは迷わず「城山山頂」へと進みましょう!
まっすぐ山頂を目指す道が「男坂」、斜面を迂回して登る道を「女坂」と呼んでいて、このときは女坂の途中が雨で崩れて危険だったみたいなので、男坂を歩くことにしました。僕は男なので頑張ります!
公園内のエリア、特に登山道は悪天候や虫さんの登場が影響して入ることができなかったり注意が必要になるところもあるので、そういった情報はスタート地点のパークセンター周辺の掲示板などをチェックしておいたほうが良いですね。
男坂はそれまでよりもゴツゴツとした急な坂道で、ご主人も数メートルごとに立ち止まって呼吸を整えていました。
男坂をせっせと登ると山頂付近の尾根に入る場所に到着します。
尾根道に入り山頂へ
尾根に入るところを左に向かうと山頂へ、右に曲がると神社があるようなので、まずは左、山頂へと向かいます。直進するとさっき分かれた女坂へと入ってしまうので気をつけてくださいね。
尾根なのでそこまで急な坂道ではなく歩きやすいです。
途中「堀切(ほりきり)」と呼ばれる、敵の侵入を遮るために掘られた溝のようなものもありますが、今では歩いて渡れるようにしてあります。
尾根道を進むと「太鼓曲輪」に出ます。
この先、いくつか曲輪や堀切があって、最終的に「本城曲輪」に到着します。頂上はすぐそこです!
登りきった「本城曲輪」と呼ばれる山頂のような場所には、土塁が組まれてそこに石版が立っています。
これは「築井古城記碑」と呼ばれている石碑で、江戸時代の終わりごろに立てられたらしいです。その当時の有名な方々が建ててくれたみたいですね。
本城曲輪からは、周りの木々の隙間からきれいな景色を見ることができました。
今でさえ木々に覆われて見えなくなっているところもありますが、昔まだお城があったときはここからぐるーっと周りを見張ることができたんでしょうね。見てみたかったです!
尾根道を飯縄神社方面へ
しばらく景色を眺めて休憩をしたら、来た道を戻って、さっき男坂を登りきったところの右側、神社の方へ行ってみます。
しばらく尾根道を歩き太鼓曲輪を抜けて進むと神社の鳥居が見えてきました。
この神社は「飯縄神社(いいづなじんじゃ)」と呼ばれていて、「縄」と書いて「つな」と読むみたいですね。天狗さんを信仰しているらしく、そう聞くと高尾山とかにも通じるものがありそうな気がしました。
僕は一応、天狗さんに怒られないように鳥居のお外でご挨拶する程度にしておきます!
飯縄神社の周りには「宝ヶ池」や「大杉」という場所もあります。
宝ヶ池には残念ながら気が付かず、大杉さんにはご挨拶をしました。
宝ヶ池は、城山で戦うときの貴重な水をためておく場所だったようで、「池」と聞いて想像するよりも「井戸」に近い見た目だったみたいです。
大杉さんは何年か前に雷に打たれてしまい、結構形が変わっていました!
樹齢は900年を超えていたらしく、今でも幹の太さからその大きさが想像できます。
お城が合った頃は周りの森も今ほど生い茂っていなかったでしょうし道もきれいにされていたと思うので、このサイズの木は遠くからでも目立ったに違いないですね。
城山を下山
津久井城を見て回り、そろそろ城山を下山します。
お城ということもあって山頂までの道はそんなに多くはないので、来た道と同じように下っていくことにしました。
登りでは気が付かなかったのか、「築井城阯」と書かれた石碑も途中にあって、最後の最後までお城感のある登山になりましたね。
夏の草木が生い茂る時期に登ったからか、いろんな跡地が草に隠れていたり、景色を堪能することがなかったので、今度は冬にでもまた来たいと思います!
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津久井湖花の苑地お花見コース
続いて今度は「花の苑地お花見コース」のレポートをします!
城山登山コースとは違い、今度は城山の津久井湖側をぐるっと回る形になります。
花の苑地の駐車場が満車だったので根小屋地区の駐車場からこのコースで歩きましたが、結果、きれいな桜の景色を満喫できる心地いいお散歩コースだったのでおすすめしたいです!
パークセンターからスタート
改めてパークセンター前からスタートします。
花の苑地でイベントがある日でも、パークセンター前は比較的穏やかな雰囲気です。パークセンターの裏に遊具があるのでご家族連れの方が多いですね。
登山のときとは違って、パークセンターの裏に回る舗装された道を進みます。
遊具を過ぎて右に道が折り返すところをそのまま真っすぐ進むと、根本登山道につながる道の入口がひっそりとあります。あんまり目立ちません!
その道を進むと「城山山頂」の案内があるのでしばらくは登山道を進みます。
登山道から湖畔展望園路に入る
遊具のある道から入った道は、登山道とはいえ特に登山感は強くありません。
登山道を進んでいくと右手下側に舗装された道が見えてきてしばらく並行して歩く形になります。そのまま歩くと山頂に向かう本格的な登山道の入口になるので、そこで舗装された道を左に曲がります。
左に曲がるとすぐに「真っ直ぐ行くと近道」と書いてあるのでまっすぐいきましょう。
近道を使わなくても花の苑地にはつきますが、近道からは景色がいいのと、そこまで歩きにくいわけでもないのでおすすめです。
近道の途中からは津久井湖が顔を出してくれます。根小屋地区を歩き始めて最初の展望スポットみたいな感じです。
近道を下りきって舗装された道に合流して湖畔展望園路に入ります。
湖畔展望園路は城山の斜面にデッキで作られている眺めの良い道です。津久井湖が一望できます!
遠くに見える桜の花が気持ちを高鳴らせますね。
桜の小路へ入って桜を満喫
湖畔展望園路を進むと右側に坂を登る形で道が伸びているので進んで見ましょう!
すでに眼の前に桜の景色が広がっているのを、さらに高いところから見ることができます。
桜の小路から津久井湖側には桜が沢山生えていて、城山の斜面がキレイな桜色に染まっています。
この日は青空が広がっていて、湖面の色も空を反射して、桜色が映えましたね。
桜の小路は階段で桜の森の中を歩いて下ることができます。
桜の小路の階段を下りきったところは国道になっていて、花の苑地はその先にあります。いったん公園から出る感じですね。
花の苑地に入る
国道は一応横断歩道で渡ることができるので、気をつけて渡りましょう。
横断歩道を渡るとそこが花の苑地になっています。
花の苑地にはこの地域の特産品などを販売している津久井観光センターもあったり、桜の季節には「さくらまつり」が開催されたりと、いろんなイベントが盛りだくさんの場所です。
国道沿いにあることから、道の駅の役目もあって、週末はいつも賑わっている印象があります。
津久井湖に近い位置には芝生の広場「ガーデンテラス」もあり、ピクニックを楽しまれていたり、季節によっていろんな花も植えられるので皆さんの憩いの場になっています。
ガーデンテラスから城山を見上げると、ちょうど菜の花と桜、城山の緑の綺麗な色合いが楽しめます。
湖畔側から津久井観光センターを見上げると、建物の裏側の広場にいろんなキッチンカーや出店があって賑わっていたので覗いてみましょう!
お歌のおねえさんや一緒に歌うお子さんたちなどなど、さくらまつりが開催されてとても盛り上がっていました!いい天気でよかったですね!
振り返ると津久井湖も日差しを浴びて水面に高尾山方面の山々を映していました。きれいですね!
ここでお花見コースは終了して、のんびりと桜を見ながら来た道を戻ります。
津久井湖城山公園散策のまとめ
津久井湖城山公園について、今回は「城山山頂への登山コース」と「津久井湖花の苑地お花見コース」をご紹介しました!
山頂への登山は津久井城の城跡を巡る、歴史に触れることができる興味深いコース、お花見コースは、津久井湖を背景に季節の綺麗な花を見ながら歩けるコースです。
津久井湖城山公園の東側にある小倉地区にはまだ足を踏み入れたことがないことと、少しずつ整備や開園を続けている公園なので、これからももっと楽しめる公園になりそうです!
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